海が見える理想の暮らし~事前に知っておきたい土地環境とは?

海辺の景色には、どこか不思議な癒し効果があるものですよね。目の前に広がる壮大な海を見ていると、心が落ち着くという人も多いのではないでしょうか…。

そんなプラスのイメージも影響して「海辺の家に住んでみたい」と憧れを持つ人も少なくないでしょう。マイホームが海の近くにあれば、毎日がリゾート感覚となりそうですね。

ただ、実際に住むとなると海沿いならではの土地環境を知っておく必要があります。メリットとデメリットから見る、海沿いの土地環境について紹介していきます。

◆海に近い場所にマイホームを購入するメリット

日中は「青空の下に広がる開放感のある海」、夕方には「海に沈んでいく美しい夕日」、夜には「光り輝く星空」…、波音をBGMにして時間が変わるごとに違った風景を見ることができるのが、海の近くに住むメリットと言えるでしょう。

家をから少しの距離で、そんな贅沢な風景を毎日見られるのはかなりの魅力ポイントですよね。

また、サーフィンなどの海のスポーツが好きな人にとっては、移動時間をかけることなく趣味を堪能できる夢のような生活が過ごせるメリットがあります。

◆デメリットは?

「住む」となるといくつかのデメリットがあるので、購入時にはしっかり把握しておきましょう。

◎風が強い

海の潮風は心地よいイメージがありますよね。しかし、「住む」となると風の強さは気になる点となるかもしれません。台風や強風注意報が出ているとき以外でも、日常的にも「風が強い」と感じることが多いです。

部屋のなかのもの飛んだり、倒れたりすることもあり、部屋の窓を開けたままにするのは注意が必要です。外に干している洗濯物が飛ぶこともあるので気をつけなければなりません。

◎海の塩分で住宅のあちこちが傷む

風に乗って海の塩分が運ばれてきます。外壁や屋根にあたるので、屋外にある金属部分が錆びやすくなる傾向にあります。また、住宅だけでなく、家の前に置いてある自動車にも錆びが発生しやすくなるでしょう。塩分を落すために、洗車は頻繁に行うなどこまめなお手入れが必要です。玄関やエアコンの室外機も海の方向に向いていると、サビで傷んで劣化が激しくなる可能性もあるでしょう。

特に、強風後には飛んできた「塩」が残って自動車や家の窓が白く濁った状態になっていることもあるのです。

◎砂ほこりでザラザラする

海からの風に乗って「砂」も運ばれてきます。窓を少しだけ開けているつもりでも、砂の粒子は舞っています。砂が部屋のなかに運ばれ、強風のときには、室内がザラザラした状態になることもあります。

また、窓枠やベランダなどに砂が溜まり、窓の開閉がしづらくなることもあるので、時々チェックしては砂を取り除くお手入れをしなければなりません。

◆まとめ

海の景色は素晴らしく理想的な暮らしができそうなプラスのイメージが強いのかもしれませんね。

ただ、塩や風、砂といった部分が住まいのあちこちに影響を及ぼす現実的な部分を見逃さないことが大事です。どの地域にマイホームを購入してもメンテナンスは大事ですが、海沿いに住むならそれ以上のメンテナンスが必要。お手入れ頻度は高くなることを覚悟した方がいいでしょう。そんな問題をクリアできるなら、きっと海に近い暮らしは魅力的なものになるかと思います。

メリットだけでなく、デメリットも十分に考えて、海辺のマイホームを検討してみてくださいね。