賃貸契約のスタート地点!入居審査ってどんなもの?

賃貸物件の契約前には、入居審査というものがあります。初めて賃貸物件を借りる人は、「何が審査されるの…?」と不安に思うかもしれません。

自分の「借りたい!」という思いだけでは賃貸契約は結ばれず、入居審査の基準を満たしていなければ断られることもあります。

入居審査とはいったいなんなのでしょうか…?

◆この人に貸しても大丈夫?「入居審査」で見極められる

賃貸物件を借りるとき、大家さんが部屋を提供する代わりに借主は“家賃”を払います。大家さん側としては、家賃と言う収入を期待して賃貸業をしているので、「家賃を滞納するかもしれない」という恐れがある人には、当然ながら貸したくありません。そこで、まずは「支払いができるか?」という部分が判断ポイントになります。

また、それ以外にも「近隣住民と揉めそうな人」や「なんらかの事故を起こしそうな人」など、人間性の部分についてもチェックされます。

◆職業や勤務先がしっかりしているか

収入に対して「家賃」が相応なのかが重視されます。例えば、給料が安いのに家賃が高い物件を借りようとしている場合。無理をしている感じなら審査に落ちる可能性があるでしょう。

また、職業によっても審査が厳しくなります。医者、弁護士、公務員など収入が安定していると、OKをもらえる確率が高めです。一方、契約社員、自営、パート、アルバイトの雇用形態の場合、収入が不安定と見なされ、審査は厳しめになるかもしれません。

◆「無職」はネックになるの?

学生の場合、親が保証人になってくれるので、それほど問題になりません。

その他の無職の人は、その理由にもよります。例えば、「現在就職活動中」「これから働く意思がある」という背景がある“無職の人”なら、それが考慮されます。貯金がじゅうぶんにあり、求職中でも支払い能力があると証明できるものがあれば提出するといいでしょう。

さらに、親や兄弟など、身元や職業がしっかりした人が保証人になってくれる、無職だけれど年金など継続した収入がある、などの場合も可能性はあります。

◆そのほかチェックされることは?

収入や職業以外のところも厳しくチェックされます。

●態度の悪い人は敬遠される

不動産会社のスタッフに横柄な態度をしたり、乱暴な言葉使いをしたりするような人は、敬遠されます。性格に難があると、入居後にトラブルメーカーになりやすいからでしょう。集合住宅に住むうえで、最低限のルールやマナーを守れるかどうかが見られているのです。

●外見でも判断される

髪がボサボサ、ヨレヨレの洋服を着ている、体臭がきつい…など、不潔そうな雰囲気がある人も要注意です。「家賃を払ってくれるのか?」「生活がだらしないのでは?」「部屋を汚くされるのでは?」など、悪い印象をもたれるでしょう。清潔な服装で審査に望むのが理想です。

●夜のお仕事の人は審査が厳しくなりやすい

日中働いている人が多く居住する賃貸物件では、夜の時間帯にお仕事をする人が敬遠されやすいです。他の住民の方と生活の時間帯がずれることから「騒音問題」に発展しやすいからです。

◆まとめ

賃貸の入居審査では、基本的に支払い能力が大きな判断ポイントになります。収入の割に高い賃貸を借りようとする…というケースは、厳しい審査がされることになるでしょう。また、入居審査は、収入以外にも、服装などの見た目、話し方など総合的な判断となります。

もし「NO!」と言われても、ほかの物件では「OK」となることがあります。自分に合った物件を探すようにしたいものですね。